業界・企業研究/自己分析編
エントリーとは?
エントリーとは、企業に対して「興味がある」ということを伝える行為です。
エントリーからすべてが始まると言っても過言ではありません。
エントリー者のみに選考情報を提供する企業も少なくありませんので、気になる企業には積極的に、
また、できるだけ多くの企業にエントリーしましょう。
ただ、学部学科など、ご自身が採用対象者かどうかの確認だけはしっかり行ってからエントリーするようにしてください。
エントリーの内容については企業によって異なります。ご自身の情報を送るだけのものから、
自己PRなどの簡単な作文を送るものまでさまざまです。
※アイバックでは、「エントリー」受付開始前は、「インターンシップ・エントリー」というシステムで
企業からのインターンシップ情報などを収集することが可能です。
企業研究や業界研究の一助としてお役立てください。
企業研究やエントリーはどのように行えばよいか?
企業研究・エントリーページでは、企業内容や企業理念といった企業情報、
募集要項や採用スケジュールなどをご覧いただけます。
また、興味を持たれた企業には「企業研究・エントリー」ページからすぐにエントリーできます。
具体的な企業名はわからないけど・・という方には、さまざまな条件(企業のアピールポイント、
採用実績校、業種、職種、採用学科、本社所在地等々)から検索をすることができます。
企業研究とは具体的にどのようなことをすればよいのか?
データ分析とヒューマン分析があります。
1.データ分析
データ分析とは、主に同業他社との比較を中心に、成長性や安定性を見ることを指します。
社員一人当たりの売上高推移や利益推移、事業構成比、主要顧客内容、社員数推移、給与などを比較することで、ある程度その企業そのものについて類推することができます。
2月頃までは、例えば各企業のプロフィールを1日3〜5社閲覧し、その企業の好きなところを3つ探して書き出してみる、といったような方法をおすすめします。
このことを習慣化できれば、あなたがどんな企業が好みで、どういった業種・職種に興味があるのかということを、より明確にすることができるでしょう。
2.ヒューマン分析
ヒューマン分析とは、OB・OG訪問のようなストレートなやり方と、例えば以下のようなパターンがあります。
・外観だけでもいいから、まずは工場を見てみる。
・サービス業であれば応対している社員を見てみる。
いずれにしても、そこで働く「人」を見ることが最高の企業研究ではないでしょうか。
業種はどのようにして決めていけばよいのか?
まずはWEBサイトに登録し、使い方に慣れながら少しずつ興味のある企業のページにアクセスし、ぼんやり眺めるようにしてください。
そして、その企業のよいと思うところを2、3個書き出しましょう。
これを続けるうちに、自分がどのような企業を好んでいるかという傾向をつかむことができます。
仮に1日3社のHPを閲覧し続ければ、1ヶ月で90社のHPをチェックすることができます。
また、このことを理解できるようになるには今しばらく時間がかかりますが、
“業種”で選ぶのではなく“職種”で選ぶことを優先させてください。
つまり、営業職とか事務職とかといった職種ベースで就職を考え、
同じ事務職といっても、製造業と流通業ではどのような違いがあるのだろうか、
同じ流通業といっても、車関係と食品関係ではどのような違いがあるのだろうか、
といった視点で少しずつ業種にも目を向けていくとよいでしょう。
職種はどのようにして決めていけばよいのか?
最初のうちは職種が決まらなくても、まったく問題ありません。
就職活動を始めたばかりのころから、「これがしたい」と言える人はほとんどいないでしょう。
就職活動をしていく上で一番気をつけるべきことは、インターネット上の情報に振り回され不安感を募らせることです。
まずは就職情報サイトに登録し、その使い方を少しずつ理解しましょう。
そのうち徐々に企業のプロフィールを眺め、関心を持った企業にエントリーし始めましょう。
このことを繰り返していくうちに、少しずつ自分がしたいことや企業の好みがわかってきます。
企業研究と自己分析は行ったり来たりするものです。
企業との直接的なコミュニケーションを通して希望する職種や業種が少しずつ見えてきます。
考え研究してから動くのではなく、動きながら考える、これが就職活動の原則だと心得てください。
企業セミナーと会社訪問とでは何か違いがあるのか?
会社訪問は、企業セミナーに参加した学生さんに
「更に自社を知ってもらおう」という目的で行われることが多く、
また企業セミナーが比較的大人数を対象として行うのに対して、
会社訪問は少人数のことが多いといえます。
企業サイドからしますと、会社訪問の方が受験の意思確認の意味合いが強いともいえます。
OB・OG訪問の目的は?
外からではなかなかわからない企業の内部(職場の雰囲気等)や、
人事の人には聞きづらいこと(給与や休日等)を、同じ大学の先輩なら比較的聞きやすいだろう
ということで行われているものです。
したがって、時期的には活動が本格化する前に行い、
その企業を受験するか否かの参考にします。
できるだけ早く就職部を訪れ、どのようなOB・OG訪問の可能性があるかを確認してください。
OB・OG訪問の依頼方法は?
OB・OG訪問には以下の3つのパターンがあります。
1.就職部で把握しているOB・OGリストに基づいて面談を打診するケース。これが主流です。
2.SNSを利用して面談を打診するケース。近年増えつつあります。
3.直接企業に電話し、大学名を名乗ったあと、企業研究の一環としてぜひOB・OGへの訪問をお願いしたい、と依頼するケース。
※この場合、単なるOB・OGではなく、リクルーターという採用担当者と会う可能性もあります。
いずれの場合も、最低限の企業研究をしてから、打診をするようにしましょう。
OB・OG訪問時のマナーとして気をつけることは?
1.日程や場所はOB・OGの都合を優先する。喫茶店等、気楽な雰囲気のところで会うケースと
会社訪問するケースと半々ぐらいです。
2.外で会うときは、同業他社も含め、むやみに企業名を話さないように気をつけてください。
3.長々と話さない。平日の場合は仕事中になりますので、長くても2時間程度で切り上げましょう。
4.服装については通常リクルートスーツですが、会う前にOB・OGに確認してください。
5.最低限の下調べはしておきましょう。ただし、丸暗記する必要はありません。
ホームページや当サイトの企業プロフィールをプリントアウトし、それを見ながら質問しても構いません。
6.質問項目は事前にまとめておく。資料に書いてあることは質問しないようにしましょう。
7.OB・OGが採用担当者の可能性もあるので履歴書を持参する。
8.訪問後、必ずお礼状(メールでも構いません)を出す。中身より「即」が大切です。
OB・OG訪問時にはどのような質問をすればよいか?
1.入社動機、入社することを決意したエピソード
2.入社してから現在までの仕事内容
3.ここ1週間のスケジュール(仕事、プライベートも含めて)。ただし、あまり根掘り葉掘り聞かないように。
4.成功談、失敗談
5.この会社に入ってよかったと思った瞬間、また、大変だなと思うこと
6.社内の雰囲気(人間関係)
7.どんな人に向いている会社(職場)だと思うか。相手によっては、ズバリ私はどう ?と聞く手もあり。
8.残業時間や休暇の消化状況 。この質問はタイミングを見計らってしましょう。
9.お薦め
自己分析とは?
そもそも自己分析とは何かというと「自分がどんな人間であるかを相手に分かりやすく伝える」
ために行うものであって、あれこれと自分自身を分析してみることではありません。
自己分析に関してはさまざまな本やサイトがあり、
そこには「自己分析→適性が分かる→業界・職種の決定」と書かれています。
しかし、こういったことに学生の多くが違和感を感じているからこそ
「自己分析は苦手、やりたくない、でも自己分析をやらないことには始まらないらしいし・・・」
という風に悩むのではないでしょうか。
“就職観(職業観)”は誰にでももともと備わっているものではありません。
ほとんどの人が就職活動を始める時期になって初めて「働くということ」をリアルに考えるようになるのです。
就職活動を始める前に業種や職種を絞らなければと思うとつらいですが、
就職活動を通して自分の職業観を形成していくのだと思えば、気が楽になりませんか?
職業観は刻々と変化していきます。
特に、企業の方と直接的な関わり(説明会や面接等)を持つようになると、
「なるほど、企業とはこんな人たちによって動かされているのか」、
「この人たちとなら一緒に働きたいな」ということが実感できるようになります。
ですから、まずは、先入観を持たずに幅広くエントリーし、
「自分にはどんな企業が向いているのだろう?」ということを、就職活動を行いながら考えるようにしましょう。
仮に活動早期に受けた適性判断での「A業界に向いている」という結果を信じ、
A業界のセミナーにずっと参加し続けた場合、どうなるでしょう?
世の中には数え切れない業種が存在するにも関わらず、
自ら選択肢を極端に狭めてしまうことになるのです。
また、「もうA業界の企業を20社も受けたのにいまいちピンとこないなぁ」・・・という状況に陥るのは
明らかです。
就職活動は、足を使って行うものです。机に向かって黙々行うものではありません。
“自己分析”の前に、就職部へ行く、OB・OG訪問を行う等、生きた情報をどんどん集めていきましょう。
自分の本当にやりたい仕事の見つけ方は?
学生の皆さんには、よく「天職に就くのではなく、就いた職を天職にするのだ」と申し上げています。
ご自身のご家族もおそらく同様のことをおっしゃると思いますが、
イチローのように小学校の低学年からプロ野球選手になるんだと鮮明な夢を持ち、それを実現する人は
1%もいないでしょう。大半の人は明確な夢や適性を認識することなく「なんとなく」社会に出て、
しかしその中でささやかかもしれないが、生きがいや幸せを感じながら生きているのではないでしょうか?
(だからといって幸せ度が低いということはありません。)
どの職業、どの会社ということを決めるのは、理屈ではなく勘や感、
ひいては「縁」の部分が大きいのではないでしょうか。
その「縁」を大事にしながら、自分自身の能力や適性に気づいたり、伸ばしていく、
それが企業の成長にもつながるということではないかと思われます。
ということになりますと、ターゲットを決めてから説明会や選考会に行くのではなく、
説明会や会社訪問をしながらターゲットを決めるということになります。
会わないことには、「この人達と一緒にやってみたいと思えるかどうか」などわからないからです。
ということで、就職活動において重要なことは「数を打つ」ことだと思います。
数を打ちながら=行動しながら考え、判断、選択していく、という進め方をおすすめしたいと思います。
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